事件経過

2013 10.8 かねてから元交際相手からのストーカー被害を訴えていた鈴木紗彩さん(高校3年18歳)が、当日も警察にストーカー被害相談をしていながら、夕方の下校時、自宅部屋に潜んでいた犯人にナイフで襲われ、自宅前で意識不明の重体、のちに死亡。逃走した犯人が、ネット上に用意していた交際時のプライベートなファイルのアドレスをネット掲示板に書き込み、本来の被害者の人柄とは懸け離れた印象が拡散され、以後ネット上では被害者が誹謗中傷の対象となり、現在もその痕跡は残存したままである。
saaya sammy suzuki japanese actress teenager,While not a stalker damage consultation to police the day, home from school at the time of the evening, (18-year-old high school three years) Suzuki Saaya who had complained of a stalker damage from the original dating partner for some time 2013 10.8,lurked in home room attacked with a knife in criminal, seriously ill unconscious, died later at home before.Impression that is written in the net bulletin board address of private files(She was 16-17 year-old) dating at the time criminal who ran away is,had prepared on the net,far removed from the personality of the victim of the original is diffused, the victim slander on the net after are subject to,the trace remains were left still.

2013年12月26日木曜日

憎 悪


愛情いっぱいの手作り弁当を持参し、加害者の思惑に疑いを持たず、
愛を接ぐんでいた良心で相手を信用したばかりに、
邪悪な要求に応えてしまい、
それをきっかけに強要していったことを加害者が認めたではないか、


相手の計画的犯行により、一番安心出来るはずの部屋で襲われ、
自宅玄関前で大量の血を流して刺殺される
これのどこに非があるのか、


掲示板、twitterで画像と画像urlを拡散した者、
掲示板、twitter、yahoo知恵袋などで誹謗中傷を書き込んだ者、
ブログのコメント欄に中傷コメントを書き込み閉鎖に追い込んだ者、
そして、おもしろおかしく構成し、削除も行わない「まとめサイト」の
アフリエイトの管理者及びYouTube等の動画作成者、


加害者の思惑通りぶざまに加担した自覚はあるか、
尊厳を傷つけた己の愚かさに気付いたことはあるか、


人ならば、
真摯に反省し、直ちに当該記事、画像、動画を削除し、
被害者、両親、友人達に誠心誠意謝罪せよ。





※現時点でも氏名で検索すると、ひどいタイトルの記事が多数見受けられる

閲覧注意
ameba blog sammy`s trayecto コメント
http://i.imgur.com/5uXMMOV.jpg
http://i.imgur.com/AL5XPsc.jpg

2013年12月24日火曜日

2013 12.22

「ストーカー対処チーム」が支援 初の逮捕
日本テレビ系(NNN) 12月22日(日)9時43分配信

元交際相手の女性の自宅に忍び込んだとして、25歳の男が逮捕された。
ストーカーへの対応を強化するため、警視庁が設置したチームが捜査を支援し、
初の逮捕となった。警視庁によると、逮捕された無職の山下竜容疑者は、
13日午前1時ごろ、東京・大田区で、元交際相手の20代の女性の自宅に
忍び込んだ疑いが持たれている。山下容疑者は、合い鍵で忍び込み、数時間に
わたって、復縁を求めるなどしたという。

この事件は、ストーカー事案への対応を強化するため、今月、警視庁が設置した
専門の捜査員らによるチームが捜査を支援し、初めて逮捕されたケースとなった。
チームは、女性から被害届が出された翌日に所在不明だった山下容疑者の居場所を
割り出したという。




沙彩さんの尊い犠牲により設けられた制度で逮捕に至りました。

2013年12月22日日曜日

事実と憶測 (12.22改)

facebook stalkers case

今から2年程前、
まだ、あどけなさが残る、16歳英語科高校1年生の少女が英語の上達と人脈の広がりを目的に、
face bookのアカウントを取得した。
まもなく関西の私大生を名乗るハーフの男からコンタクトがあり、二人は意気投合した。
ネット上での交流とメールのやりとりにより信頼関係が生まれたのだろう、
2011年の年末、年始にはデートまで実現し本格的な交際が始まった。
芸能活動も平行に行ってはいたものの、まだまだたった16歳の高校生、理想の彼氏に出会い、
恋人関係に発展するにも時間が掛からなかったようだ。
遠距離であるので月に1、2回のデートと毎日の電話、メールのやりとりで
二人の関係は親密になって行く。

その時から男は経歴を詐称し彼女の理想の相手と信じ込ませるよう巧みな嘘をついて、
信頼させて関係を深めて行った。
親しくなるにつれ、少女は住所、氏名、家族構成など全ての個人情報を曝け出してしまったが、
男の素性は全て自称、わかっていたのは関西在住、携帯番号、メールアドレスのみであったろう。
またその頃のデート画像を承諾もなしに掲示板に晒して彼女の自慢をしている。

そんなことも知らずにだんだん恋愛にのめり込んで行く少女、
遠距離を理由に画像を要求され、ことば巧みに段々と過激なポーズまで送ってしまう。
その頃には数十枚になり、褒められ、乗せられ、男の思い通りに送って行ったのだろう。
どんどん撮影することに馴れさせ、少女の純粋な優しさに付け込み、
そしてデート時には過激な動画まで撮らせてしまった。

人は、芸能活動しているのに、高校生なのに過激だ、と否定的な反応をするようだが、
その高まった気持ちを優先させてしまい、好きだから相手の要求に応えたい、
そこには便利なツールがあり、アプリを起動させ、メールに添付して送信してしまえば、
過激な画像であろうが遠距離の大好きな彼に届いてしまうのだ。
決して公に公開されるはずのない自撮り画像、二人だけの秘密のやりとり、
この私的な恋愛中の行為がいけないことなのだろうか、
幼く危うい感情であるが、その時の 気持ち を重視する、
それは 美しい と思う。

しかし、その男がこのデジタルデータを後々の復習への切り札に使うとは知る由もなかった。
もしくは当初から作為的に要求していたかもしれない。

その後、お互いの気持ちの成長と考えの違い、詐称の発覚があったのか定かではないが、
あれほど仲睦まじい恋人関係だったのに、去年の秋には破局を迎える。
でも、男はあきらめ切れず何とか復縁出来ないものかと模索していたようだが、
彼女の気持ちが戻るはずも無く、迫れば迫るほど墓穴を掘って行ったのであろう。
六月、父親から連絡しないよう通告され、ついに彼女も電話の着信を拒否した。

自分の思い通りにならない彼女に対し、愛情もしくは企みから憎しみ、復習へと変わり、
復習の方法をネットであさり、確かめ、遂には周到な準備をして殺害を計画し、決行に移した。

あの時のデジタルデータをネット上に用意して、

当日早朝から彼女の自宅敷地内に侵入し、部屋のクローゼットから帰宅したところを襲い、
切り付け、逃げ惑う彼女を追いかけ、刺す、切る、
路上で追い付いて馬乗りで致命傷を負わせ、坂道を流れ落ちる大量の血液、
通常のストーカーならここで自害をして完結するはずが、男は逃げた、
そして、捕まる。
逃走中に画像と動画のurlを書き込み、本来の彼女とは遠く離れた下劣な人格否定への印象操作、
その思い通りのネットでの反応を想像しながら、

将来の夢と希望に向かっていた18年間の人生をたった二分間で奪われた彼女のどこに非があるのか、

それは自己都合の恨みでしか無く、ただ自分勝手な理屈で正当化した自己愛の完成、
正真正銘のサイコキラーストーカーではないか、
結果、彼女は男に肉体的、社会的に、二度殺され、
ネットユーザーには拡散、晒し、誹謗中傷と何万回と殺されて、今も続いている。



それは永遠に続くのか、続いていいのであろうか、
あまりにも悲しく、かわいそうでならない。

2013 11.1/12.2/12.6/12.14

<2013年12月6日17:23> news24
★首切り付け練習…3か月前から“入念”準備

東京・三鷹市で女子高校生が殺害された事件で、起訴された元交際相手の男が
犯行の3か月
前から、刃物で試し切りをしたり、人の首を切り付ける練習をしたりと準備をしていた
ことが分かった。池永チャールストーマス被告は今年10月、高校3年生の鈴木沙彩さん
(当時18)を殺害したとして、殺人罪などで起訴されている。
その後の警視庁への取材で、池永被告が犯行の3か月前に、インターネットで刃物を購入し、試し切りをしていたことが分かった。 また、その1か月後には、自宅がある京都市内の図書館で人体の急所に関する本を読み、 大学の道場で知人を相手に服で目隠しをした上で首を切り付ける練習をしていたという。警視庁は、池永被告が事前に入念な準備をした上で、犯行に及んだものとみている。
一方、警視庁は6日、今回の事件を教訓として「ストーカー・ドメスティックバイオレンス
総合対策本部」を新設すると発表した。
その上で、今後は警察署で署員がストーカー相談を受けたら、速やかに口頭で対策
本部に報告し、切迫性などを判断して迅速に対応する態勢を取ることで再発防止を
図るとしている。

2013.12.6 20:17
三鷹女子高生殺害で警視庁が検証 「組織的対応に不備」
東京都三鷹市で10月、高校3年の鈴木沙彩(さあや)さん(18)が元交際相手の
池永チャールストーマス被告(21)=殺人罪などで起訴=に刃物で切られて殺害
された事件で、警視庁は6日、警察側のストーカー相談に対する対応の検証結果の
報告書をまとめ、「危険性の判断に問題があった」などと総括した。
記者会見した石田高久生活安全部長は、鈴木さんが事件当日に三鷹署へ相談に
訪れていた点について、「(担当者の)危険性の判断に問題があった」などと認め、
「(危険性を)組織的に判断して評価していくことが必要」と指摘した。
報告書は、関西方面に住んでいた池永被告が事件直前、遠く離れた鈴木さんの
自宅付近で目撃されていながら、「殺す」などの危害を加える言動が把握されて
いないことをもって「危険が切迫しているとの判断に至らなかった」と指摘。
「危険性・切迫性を的確に判断するための仕組みが必要」だったとした。
また、事件当日の10月8日、三鷹署の担当者が鈴木さんの相談を受けた後も、
他の相談事案に追われ、事件発生前に他の相談案件5件を抱え、上司に報告
していなかった点にも言明。
「上司に口頭で速報する仕組みが必要」と組織的な対応の不備も認めた。

報告書は、鈴木さんに対する保護措置の不足にも言及。
事件当日には担当者の緊急連絡先を教えたり、事後のパトロールを約束するだけで、
直ちに警察官を派遣して鈴木さんの保護を図ったり、池永被告の行方を確認したり
していなかったことや、自宅以外への避難も勧めていなかったことを反省点として
挙げた。

また事件後、鈴木さんの両親が「事件発生直前に三鷹署が安否確認の電話をした際に、
より詳しい防犯指導をしてほしかった」と不満を漏らしていたことも明らかにした。

さらに、事件の4日前の10月4日に鈴木さんの相談を受けた学校側が杉並署に
電話していたが、生徒の氏名や事案の詳細を聞き取っていなかったために、
杉並署が三鷹署への連絡を怠る結果となったと分析した。

2013.11.1 17:23
ストーカー対策検討会初会合 桶川事件の遺族が参加

改正ストーカー規制法が全面施行されたことを受けて、ストーカー被害の防止策などを
話し合う警察庁の有識者検討会の初会合が1日、開かれた。
同庁の辻義之生活安全局長は「ストーカー事案は高い水準で推移している。被害を
発生させない対策を検討していただきたい」と述べた。
委員には、同法が作られるきっかけとなった、平成11年の埼玉県桶川市のストーカー
事件で長女を殺害された猪野憲一さんや、ストーカー被害の相談を受けているNPO
法人「ヒューマニティ」(東京都)の小早川明子理事長らが参加した。
ストーカー対策については、警察は相談体制の強化などの対策を取ってきたが、
対応が後手に回り被害者が殺害される事件も相次ぎ、先月8日には東京都三鷹市で
女子高生が元交際相手の男に殺害される事件も発生している。
検討会ではこの事件についても報告される予定。会合は月に1回のペースで開催し、
来年夏をめどに報告書をまとめる。

2013.12.2 12:14
ストーカー、DV対策…神奈川県警が順調に成果 先駆的事例として注目
被害がやまないストーカーやドメスティックバイオレンス(DV=配偶者・恋人からの暴力)
などの撲滅に向け、神奈川県警が65人態勢で発足させた「人身安全事態対処
プロジェクト」が順調に成果を上げている。
プロジェクトの特徴は、被害者の窓口となる生活安全部門と、凶悪犯を検挙する
刑事部門の連携強化だ。被害者の安全を最優先に、事件発生を防止する取り
組みは、全国警察の先駆的事例としても注目を集めている。
発足のきっかけは、5月21日に神奈川県伊勢原市で女性が元夫(32)=公判中
=に刃物で切られて一時重体となった事件だ。
この事件では、直前の4月に伊勢原署が女性から「カメラがついた自転車がある」
との不審情報について通報を受けた後、生活安全や刑事などの関係各課で十分に
情報が共有されていなかった。
各警察署ではこれまで、通報や相談を受けた場合、切迫性や危険性に応じて、
加害者に注意をする場合は生活安全課が、検挙につなげる場合は引き継ぎを
受けた刑事課がそれぞれ対応してきた。そこで、プロジェクトでは特に、
県警本部の生活安全部門と刑事部門の緊密な連携を重視。
本部内の同じ部屋に両部門の関係者が机を並べることで、情報のスムーズな
引き継ぎを目指した。
プロジェクトには県内の警察署からDVやストーカーなどの事案がすべて報告
されており、件数は1日20~30件に上る。
7月12日の発足から10月末までの累計は2709件。
内訳はDV=1161件▽恋人同士のけんかといった男女間トラブル=512件
▽ストーカー=358件▽児童虐待=356件-などだ。
2709件のうち、危険性や切迫性が高いとしてプロジェクト要員を警察署に派遣
したのは112件。そのうち69件を検挙し、検挙以外にもストーカー規制法に
基づく警告や児童相談所への通報、加害者への口頭注意などを行った。
特に7月には、小田原署管内で40代男女の交際トラブルが発生。
プロジェクト要員を派遣して警戒し、大磯署管内にある女性の勤務先近くで
車のトランクに刃渡り約30センチの牛刀を持った加害者の無職男(48)を発見し、
銃刀法違反の容疑で検挙した。
11月に入ってからもインターネット上での交際がこじれて脅迫メールを送り付け、
横浜へ行く準備をしていた関西在住の無職少年(18)を脅迫容疑で検挙するなど、
順調に成果を上げている。
プロジェクトの現場では、日々舞い込む事案の重大性を的確に判断し、迅速に
対応する緊張した場面が続く。統括する県警生活安全部兼刑事部の山下繁夫
理事官は「事案は千差万別だが、おのおのに誠実に対処することで、県民の
安全確保に全力で当たっていきたい」と意気込んでいる。

■ストーカーとDV被害
平成25年版の警察白書によると、24年の認知件数はストーカー事案が
1万9920件、配偶者からの暴力事案が4万3950件となっている。
ともに規制法が施行されてから最も多かった。
元交際相手によるストーカー殺人は後を絶たない。神奈川県内では昨年11月、
逗子市でフリーデザイナーの女性(33)が刺殺された。
県外では今年10月に東京都三鷹市で女子高生(18)が、11月には千葉県
市川市で無職女性(22)が犠牲となるなど、同様の事件が相次いでいる。
伊勢原市で5月に起きた元夫(32)による女性切りつけ事件では、
女性の母親が「結局誰かが傷つかないと助けてもらえないのかという思いで
いっぱいです。警察には、同じ悲劇が繰り返されないように、取り組んでほしいと
思います」などとするコメントを出していた。

ストーカー加害者、早期逮捕方針…特殊班投入も
読売新聞 12月6日(金)20時26分配信

東京都三鷹市で女子高生が元交際相手に殺害されるなど、ストーカー被害が
凶悪事件に発展するケースが相次いでいることを受け、
警察庁は6日、各都道府県の警察本部に専門チームなどをつくるよう指示した。

危険性判断で総合対策本部=ストーカー対応に刑事部も―
女子高生殺人検証・警視庁

2013.12.6 21:03
ストーカー・DV本部発足 捜査1課を「初動支援班」に

東京都三鷹市の女子高生殺害事件の検証結果を受け、警視庁は13日付で、
ストーカーやDV対策を専門とする「ストーカー・DV総合対策本部」(本部長・
小谷渉副総監)を新たに発足する。従来の生活安全部のストーカー対策室に、
刑事部の捜査1課、第1機動捜査隊、総務部の被害者支援室を加え、警察署と
連携して積極的に加害者を検挙する。
被害者の生命に危険が迫っている事案については早期に刑事事件化し、
加害者を被害者から強制的に隔離することが有効と判断。
警察署では生活安全担当課員のほか、原則として刑事担当課員を同席して
相談を受けることにした。
相談内容は速やかに署長と対策本部に伝え、ストーカー対策室や捜査1課など
の「初動支援班」を警察署に派遣。加害者の犯罪歴や性格なども含め危険度を
組織的に判断する。
相談担当者の判断能力を向上させるため、過去のストーカー事件の分析や
民間の専門家らによる研修も充実させる。
また、被害者が被害相談などをためらうケースも多いことから、民間の避難施設や
NPO法人、学校などと連携することも掲げた。
生活安全部の石田高久部長は「被害相談をしてきただけでかなり危険が迫って
いると認識し、これまでより危険性の評価を引き上げる必要がある」としている。

<新ストーカー対策>80人の総合対策本部を新設 警視庁
警視庁は6日、新たなストーカー対策を発表した。
副総監を本部長とする約80人体制の「ストーカー・DV(ドメスティックバイオレンス)
総合対策本部」の新設が最大の柱で、各署に寄せられたストーカー相談全件を
直ちに報告させ、早期の事件化や保護対策に積極的に関与する。
対策本部は従来ストーカー事案に対応してきた生活安全部のほかに捜査1課や
機動捜査隊など刑事部の捜査員らで構成。
24時間態勢で報告を受け、被害者のシェルター避難など緊急性の判断や、
刑事事件としての立件を視野に入れた指導・助言を行う。
毎日新聞 12月6日(金)21時44分配信


自民「復讐ポルノ」対策着手 法整備も視野 [ 2013年12月15日 15:20 ]
 
自民党は、元交際相手や元配偶者の私的な画像をインターネット上に流出させる
嫌がらせ行為「リベンジ(復讐)ポルノ」の対策に着手した。
新たなネット犯罪として若者を中心に社会問題化していると判断。
被害を生む投稿画像の早期削除などが課題で、来年の通常国会での新たな法整備
も視野に検討する。

復讐ポルノ対策について、谷垣禎一法相は秋の臨時国会で「想定される問題は
おおかた現行法で裁ける」と新法整備に慎重姿勢を見せた。
これに対し自民党女性局の三原じゅん子局長は12日、対策に関する勉強会の
初会合を開き「現行法で対応できるなら被害者が泣き寝入りしていることはない」
と法整備に意欲を見せた。まずは勉強会で被害実態の把握を進める。

警察庁によると加害者対策としては、米カリフォルニア州で10月に、本人の許可なく
の画像をネットに掲示して深刻な精神的被害を与えた場合に最高で禁錮6月を科す
新法が制定された。国内では2012年、交際していた女性の裸の画像をネットの
電子掲示板に投稿した男に刑法の名誉毀損罪を適用したケースもある。

ただ問題は、ネット上に流出した画像が拡散するのを防ぐ対策だ。
02年に施行されたプロバイダー(接続業者)責任制限法では、プロバイダーが
発信者に連絡をとり、反論がないのを確認して投稿を削除するまで7日かかる。
関係者は「7日もあれば一気に拡散し、完全に削除するのは難しくなる」と指摘する。
ネット上の削除をめぐっては、今夏のネット選挙解禁に伴い選挙戦での誹謗中傷に
限って7日を2日に短縮した。
三原氏らは復讐ポルノ対策としても法改正が可能かどうかを議論する。

2013 10.23/10.24/10.28/10.29

2013.10.29 14:24
三鷹女子高生殺害 事件当日早朝から「隣家の屋根にいた」

東京都三鷹市で私立高3年鈴木沙彩さん(18)が刺殺された事件で、
逮捕された元交際相手の池永チャールストーマス容疑者(21)が「事件当日、午前4時ごろ
から鈴木さん宅隣家の屋根の上にいた」と話していることが29日、警視庁への取材で分かった。
東京地検立川支部は同日、殺人罪などで池永容疑者を起訴した。
捜査1課によると、池永被告は事件当日の8日午前3時ごろまで東京・吉祥寺(武蔵野市)の
漫画喫茶を利用。その後、生徒宅に向かい、4時ごろから同じ敷地内にある空き家の
屋根の上に隠れ、約8時間後に生徒宅に侵入したと供述している。
生徒は午後4時50分ごろ、室内に潜んでいた池永被告に刃物で刺され殺害されたとみられる。

2013.10.23 14:13
三鷹女子高生殺害、重く…警視庁がストーカー対応で実務研修会

警視庁は23日、ストーカーやドメスティックバイオレンス(DV)などの相談を担当する
警察署の責任者を集め、実務研修を開催した。
石田高久生活安全部長は、東京都三鷹市で私立高3年の女子生徒が刺殺された事件
に触れ、「相談者の安全確保を最優先して、被害の発生を阻止してもらいたい」と訓示した。
石田部長は「警察を頼って相談に来た人の命を救うことができなかった事実を重く受け
止めなければいけない」と指摘。ストーカー相談があった際は、素早く署長や本部に
報告して情報を共有することが重要だと強調し、相談者の安全確保に最大限の措置を
とる必要があるとした。三鷹市の事件では女子生徒が三鷹署に相談した当日に刺殺
されており、警視庁は対応に問題がなかったか検証している。


2013.10.24 10:29
イケメンでも「フラれ慣れていない男」はストーカー気質か

池永容疑者は、沙彩さんが初めての恋人で、有名大学の学生と嘘をついてまで
交際したい相手だった。恋人関係が終わったという現実を受け入れられなかった
池永容疑者。社会心理学者の碓井真史さんは、沙彩さんの着信拒否が凶行の
引き金になった可能性も否定できないと話す。
「池永容疑者は、一方的に、突然、関係を断ち切られたと受け止めたのでしょう。
自分の存在自体を否定されたと思ってしまったのかもしれません。結果として
逆上してしまった」池永容疑者をはじめフラれ慣れてない男性は、別れる際の
距離の取り方に気をつけないと、ブレーキのきかないストーカーと化してしまうという。
※女性セブン2013年11月7日号


2013.10.28 10:19
ストーカー殺人、絶たれぬ「負の連鎖」…もぬけの殻だった三鷹署

ストーカー殺人が、再び繰り返された。相談を受けた警察署は被害の深刻さを
見誤り、十分な対策が取られなかった。なぜ、負の連鎖は断ち切れないのか。
地域の防犯イベントを開いていたその日、地域で暮らす女子高生が巻き込ま
れた凶悪犯罪を防ぐことができなかったのは、皮肉というほかない。
東京都三鷹市の高校3年、鈴木沙彩(さあや)さん(18)が両親に付き添われ、
警視庁三鷹署にストーカー被害の相談で訪れた後に殺害された今月8日、
担当の生活安全課は朝から夕方までイベントのため、ほぼもぬけの殻だった。

平成23年12月の長崎県西海市のストーカー殺人事件を受け、警察庁は
ストーカー相談は迅速に生安課長を通じて署長に報告するよう通達した。
だが、相談を受けた署員は独断で、池永チャールストーマス容疑者(21)に
口頭で警告することを決め、課長への報告は事件発生後だった。
警視庁生活安全総務課の山口寛峰課長は「生安課長には電話でも報告
できた。署員がすぐに報告すべきだとの判断に至らなかった」と“弁明”。
報告遅れとイベントとの因果関係を否定する。だが、ある警察OBは
「課を挙げてイベントに取り組む中で、遠慮がなかったとは言えまい」と語る。

切迫性認識しきれず
中央大法科大学院の小木曽綾教授(刑事訴訟法)は「結果的に、警察が
サインを見過ごして、切迫性を認識しきれなかったということだ」と指摘する。
警視庁はストーカー相談への対応ミスを指摘する報道に敏感に反応するか
のように、「『殺すぞ』というメールがあったというのは誤り」などと情報を修正。
署員がすぐに報告すべきだと判断するまでの切迫性はなかったといわん
ばかりに釈明するが、ストーカー犯罪抑止に取り組む番敦子弁護士は

「わざわざ関西から出てきた。『死んでやる』とメールを送っていた。
いずれも危険性が高いと判断すべき材料だ」と非難する。

ストーカー相談では通常、被害者側に「ストーカー・DV等への対応について」
という文書が提示される。「刑事手続」「文書警告」「口頭警告」などの選択肢から、
警察に希望する処置を選ばせるものだが、素人である被害者は何を基準に
選べばいいのか。

実際に鈴木さんは、文書警告と口頭警告に「○」をしただけで、刑事手続きは
望まなかったという。だが、こうした文書は、対応に問題があったときに
「被害者の意思だった」という警察の“言い訳”にも使われかねない。
番弁護士は「プロである警察の方から、最善策を積極的に提案すべきだ」と力説する。
「取れる措置あった」
番弁護士が約3年前に担当したケースでは、警察が被害者に「2、3日は帰らないで」と
強く説得し、円満解決に導いたという。
自宅周辺への警察官の配置、パトロール、公共施設での保護…。「今回も警察が
すぐに取れる措置はいろいろあった」と、番弁護士は言う。
電話対応で済ませようとしたことが、最悪の事態を想定していなかったことを
何よりも物語っている。

そもそもストーカー規制法は、暴行や傷害事件に発展しなければ加害者を
取り締まれなかったものを、被害者側からの申告に基づいて摘発できるように
したことに意義がある。そしてストーカー殺人が繰り返される度に、
警察は「反省」と「検証」を繰り返し、再発防止を約束してきた。
にもかかわらず、事件の4日前に学校側から相談を受けた杉並署は、
三鷹署に“たらい回し”にしたと批判されても仕方のない対応をしてしまった。
番弁護士は「ストーカーは最悪の結果につながるという、過去の教訓が全く
生かされていない。警視庁が現在行っている事件の検証は、お手盛りでは
許されない。最終的には警察だけでなく、有識者などを交えた徹底的な
検証が求められる」と訴えている。

2013年12月20日金曜日

2013 10.20,10.21

2013.10.20 09:00
女子高生刺殺「出会いはフェイスブック」 SNSの危うさ、どう教えるか

SNSを通じて知り合った被害者の女子高生と容疑者のストーカー。
同様の事件に子供が巻き込まれないため、保護者にできることはあるのだろうか―。
東京都三鷹市で女子高生(18)が刃物で切られて殺害された事件で、
女子高生は容疑者とインターネットの実名制交流サイト「フェイスブック(FB)」を
通じて知り合ったという。FBを含むSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)
などを通じて知り合い、事件に発展したケースはこれまでもある。
同様の事件に子供が巻き込まれないため、保護者ができることはあるだろうか。

マッチング機能
FBは実名での登録が基本。
もともと米国の大学生が同じ大学内での友達づくりのために開発したもので、
会ったことのない人と簡単に友達になれるサービスが特徴だ。
FBのようにインターネットのデータベースと、その中の情報を引き出し、整理する機能を
基に出会いや友達づくりができる機能は「マッチング機能」と呼ばれる。当初、
無差別の通り魔事件と思われた今回の事件は、詳細が分かるにつれ、
男女関係のもつれが原因とされる。
被害者がFBで容疑者と知り合ったことを報道で知り、「うちの子はFBはやって
いないから大丈夫」と思った保護者もいるかもしれない。
しかし、子供のネット利用を考えるホームページ「ねちずん村」を主宰する群馬大名誉教授、
下田博次さんは「マッチング機能を発揮する
ネットワークサービスは、一般にSNSと呼ばれるものだけではない。
過去には携帯電話のプロフ(ネット上に自分のプロフィルを紹介するサイト)
でも同様の事件が起きている」と警鐘を鳴らす。

妄想生みやすい
プロフがきっかけの事件は平成20年、千葉県で起きた。30代の無職の男が、
携帯サイトのプロフで知り合った中学3年の女子生徒の顔や腹部をメッタ刺しにし、
重傷を負わせた。知り合ったといっても、2人が交際していたわけではない。
「今日、何してた?」などのメッセージをやり取りしただけだが、
途中から女子生徒が返信をやめたことで男が「拒絶された」と感じ、
犯行に及んだという。下田さんは「ネットは錯覚や妄想を生みやすい。
千葉の事件のように、自分勝手な思い込みが崩れたときに被害妄想となり、
凶行に及ぶことはしばしば起きている。
見知らぬ人と安易にメッセージのやり取りをすることが大きな危険をはらんで
いることを、保護者は子供にしっかり伝えるべきだ」と指摘する。

日本よりも早くネット社会になった米国では、ネットの特性を理解し、使いこなす
ための社会教育の講座が大学などに設けられ、多くの人が受講しているという。
下田さんも親と子供が共にネットについて学ぶ「ペアレンタルコントロール
(パソコンなどIT機器の使用に関し、親が使用時間や使い方を制限する
などの学習)講座」を各地で開催している。
下田さんは「インターネットはもはや現代社会に不可欠なメディア。
保護者もその特性を理解し、危険性を認識したうえで使うよう親子で話し
合ってほしい」と話している。

SNS
社会的ネットワークをインターネット上で構築するサービス。
FBのほかに、ライン(LINE)やツイッター(twitter)、ミクシィ(mixi)などがある。
リクルート進学総研の調査(平成25年)によると、高校生でFBを利用している
のは約3割。
約半数が利用するラインやツイッターよりは少ないが、利用者は年々増えている


2013.10.21 14:29
三鷹女子高生殺害 パソコンに犯行計画 「殺すぞ」メール存在せず

東京都三鷹市の私立高3年、鈴木沙彩さん(18)が刺殺された事件で、
逮捕された元交際相手の池永チャールストーマス容疑者(21)=
京都市右京区=の自宅で押収されたパソコンから、事件の犯行計画と
みられる文書が見つかったことが21日、警視庁捜査1課への取材で分かった。
文書は9月20日に作成され、捜査1課は池永容疑者が、そのころから
殺害を計画していたとみて調べている。
捜査1課によると、文書にはナイフや手袋、ロープ、バッグなどの物品名が
列挙され、旅費とみられる金額が記されていた。最終更新日は池永容疑者が
京都から上京した27日だった。
一方、鈴木さんが池永容疑者から送られたとされた「殺すぞ」という内容の
メールはなかったことも判明した。
鈴木さんの通っていた高校の校長が事件後「生徒は『殺すぞ』と脅されていた」と
報道陣に話したが、その後警視庁に「殺すという言葉は聞いていなかったが、
口が滑ってしまった」と説明したという。

2013年12月19日木曜日

2013 10.14 10.16

2013.10.14 18:00
三鷹ストーカー、電話後2分間で凶行 「着拒」で恨み増幅か

東京都三鷹市で高校3年の鈴木沙彩さん(18)が刃物で切られて殺害された事件で、池永チャールストーマス容疑者(21)=殺人容疑などで送検=が鈴木さんを襲撃したのは、警視庁三鷹署員が鈴木さんに安否確認の電話を終えた直後の約2分間だった
ことが13日、捜査関係者への取材で分かった。
捜査1課は池永容疑者が通話が終わるのを見計らい、強い殺意を持って犯行に及んだとみている。警視庁によると、三鷹署員が鈴木さんに電話をしたのは8日午後4時51分。安否確認や文書警告をするための段取りなどを確認し、同53分ごろに通話を
終えた。池永容疑者は鈴木さんの自室のクローゼット内から、鈴木さんの電話が終わる
のを待った上で部屋に出て、逃げ回る鈴木さんを追いかけてナイフで切り付けた。
鈴木さんが自宅前の路上で血まみれの状態で倒れているのを通行人が見つけ、
110番通報したのは同55分だった。
鈴木さんが昨年9月ごろに池永容疑者と別れた後、池永容疑者本人の携帯電話を
着信拒否にしていたことも判明。池永容疑者は地元の後輩男性から携帯を借り、
再び鈴木さんに連絡を取るようになったが、男性の携帯も6月に着信拒否にされて
おり、連絡手段を繰り返し絶たれたことで、恨みを増幅させたとみられる。
後輩男性は池永容疑者と一緒に9月27日に京都市から上京、数日後に戻った。
池永容疑者が翌28日にナイフを購入したのを把握しているとみられ、捜査1課が
事情を聴いている。

2013.10.16 11:23
三鷹女子高生殺害 「会いたい」「釣り合わない」浮かびあがる葛藤

東京都三鷹市で高校3年の鈴木沙彩さん(18)が刃物で切られて殺害された事件で池永チャールストーマス容疑者(21)=殺人容疑などで送検=が自宅のある京都市から上京する直前、友人らに「最後に鈴木さんに会いたい」と話していたことが15日、分かった。鈴木さん宅に潜伏中に無料通話アプリ「LINE(ライン)」でメッセージを投稿していたことも判明。事件発生から1週間が過ぎ、池永容疑者の犯行前の心の葛藤が、徐々に明らかになってきた。「最後に会いたい」池永容疑者の高校時代の同級生によると、池永容疑者は上京前日の9月26日、同級生らに「明日から4~5年、米国に行く。最後にもう一度、鈴木さんと話がしたいので会いに行く」と伝えていたという。
池永容疑者は高校卒業後の自衛隊入りが決まっていたが、健康上の理由で断念。平成23年10月ごろ、鈴木さんと交流サイト「フェイスブック(FB)」を通じて出会い、交際を始めたが、実際はアルバイトなどをしていたのに、有名私立大学の学生と偽っていた。
鈴木さんはドラマに出演するなど芸能活動を始めており、池永容疑者は周囲に「応援したいが、
彼女の夢の実現には、自分は邪魔なんじゃないか。自分とは釣り合わない」などと複雑な胸中を打ち明けていた。

漫画喫茶で寝泊まり
池永容疑者は9月27日、後輩の男性と一緒に夜行バスで上京。28日に鈴木さん宅
近くのJR吉祥寺駅前の量販店で凶器に使ったペティナイフを購入した。
事件当日までは、吉祥寺駅近くの漫画喫茶などで寝泊まりし、犯行の機会をうかがって
いたとみられる。この間、鈴木さん宅周辺では池永容疑者とよく似た男がたびたび目撃
され、今月1日と4日には実際に鈴木さんと鉢合わせていた。
また、池永容疑者とみられる人物が5日に短文投稿サイト「ツイッター」上に、鈴木さんの
画像などが投稿されたサイトのアドレスを投稿していたことも判明。
池永容疑者が逮捕される直前の8日午後6時半ごろには、ネット掲示板にも同様の書き
込みがあり、池永容疑者が「自分がやった」と認める供述をしているという。

潜伏中にLINE
池永容疑者は8日午後1時27分、「LINE」を通じて、同級生らにメッセージの投稿を開始。「ふんぎりつかんからストーカーじみたことをしてる」「そのつもりなかったけどなんやかんやで押し入れの中。出たいけど出られへん」などと続けた。すでに鈴木さん宅に侵入し、鈴木さんの部屋のクローゼットに潜伏していたとみられる。同2時17分には、鈴木さん宅の電話番号とみられる番号を投稿し、室内に誰かいないか確認する電話をかけるよう依頼。途中、「三時間前のおれしね」「あー無事にかえりたいよぅ」などと、不法侵入を後悔するような投稿もあり、事件の3時間余り前の同2時半に「(将棋の)詰みだわ」と残したのが最後だった。

2013年12月18日水曜日

2013 12.18 TBS NEWS


三鷹ストーカー殺人「彼女の死考えると心安らいだ」
http://www.youtube.com/watch?v=lWdhHNCOU0I

TBS NEWS 独占取材

「彼女は幼い頃から慈愛を受けて来て、人にもそういうことが出来ていました。
それが心地よくて、彼女に依存した」、

「依存していたから、やりとりを強要した」


三鷹ストーカー殺人「彼女の死考えると心安らいだ」 (18日18:15)
  
 東京・三鷹市で女子高校生を殺害したなどとして元交際相手の男が逮捕・起訴されたストーカー殺人事件で、
男が拘留中の拘置所でJNNの単独取材に応じました。
「彼女の死を想像すると心が安らいだ」、男は犯行前の心境をそう話しました。
  今月、立川拘置所。面会室で2度にわたって私たちの取材に応じた池永チャールストーマス被告(21)。
逮捕時とは変わって、頭を丸刈りにしていました。

 「ストーカーは飢えて渇いている人間、心がさみしい人間なんですよ」(池永被告)

 池永被告の元交際相手・鈴木沙彩さん。
女優を目指していたまだ18歳の高校3年生だった鈴木さんの若い命は、およそ2か月前、突然奪われました。
今年10月8日夕方、東京・三鷹市。
池永被告は、鈴木さんを自宅前の路上で刺して殺害したなどとして、逮捕・起訴されました。
事件前、鈴木さんは警視庁に対し、池永被告によるストーカー被害を訴えていましたが・・・
 「私はこれまでストーカーというものに怒りを持っていました」(池永被告)
 では、なぜ、ストーカーまがいの行為を行っていたのでしょうか。
“裁判が始まっていないため、事件の詳細については話せない”としながらも、少しずつ、
事件に至る心境の変化について語り始めました。
Q.鈴木さんは特別な存在だったんですか?
 「容姿もありますが、彼女は自分と真反対な家庭環境でした。彼女は幼いころから慈愛を
受けてきて、人にもそういうことができていました。それが心地よかった」(池永被告)
 鈴木さんの容姿だけではなく、性格に強く惹かれていたという池永被告。

その理由は、自分と鈴木さんの家庭環境の違いにあったともいいます。
 「自分は普通の人が 味わわないようなことを味わった」(池永被告)
 日本人の父親とフィリピン人の母親の間に産まれた池永被告。
両親は池永被告が2歳のときに 離婚しますが、母親は池永被告を託児所に預けるなど
しながら働き、数年前には妹も産まれていたといいます。
 「妹のことをすごくかわいがっていて、お母さんのことをすごくきれいな人だとよくみんなに言っていた気がします」
Q.家族に愛されていない感じは?
 「そういうことは全然感じられなくて、仲の良い家族だと思った」(池永被告の高校時代の同級生)
 周囲には家庭に問題があるようには見えなかったという高校時代の池永被告。
しかし、卒業文集には自らの環境を嘆くかのような作文を書いていました。
 「世の中には、どれだけ頑張ってもどうしようもないことがあります。どれだけ努めてもどれだけ願ってもかなうことのない、
そんな状況を人は絶望というのでしょう」(高校の卒業文集より)
 周囲には見えない何かが家庭にあったのでしょうか。そして、池永被告は鈴木さんに別れを切り出された後、
ストーカーまがいの行為を徐々にエスカレートさせていきます。
 「彼女に依存していた。依存していたからやり取りを強要していた。ストーカーというのは、相手が肯定してくれないと、
誰が肯定してくれるのかと思ってしまう」(池永被告)
 面会後に池永被告から届いた手紙。そこには「自分の行為がおかしいことはわかっていた」とも書かれていました。
 「必ずしも無自覚というわけではなく、己の行為にわざと盲目になり、正当化しようとする。
理屈以上の感情が強く働くからです。諦められないんです。
諦めるという選択肢は、これから一生、絶望の中で生きていくということだから」(池永被告からの手紙)

 そして、今年6月には鈴木さんの父親から警告を受け、7月半ばにはすでに殺意が芽生えていたといいます。
 「心にフタができなかった。負の感情が積もり積もっていって、彼女の死を考えると心が安らいだ」(池永被告からの手紙)
 なぜ、鈴木さんが死ぬことを考えることで心の安らぎを得られるのでしょうか。手紙にも、その理由は詳しくは書かれていませんでした。
 「彼女の死を望む、この心のありようが、とても恐ろしく、気持ち悪かった」(池永被告からの手紙)
 そして、池永被告は東京へ向かいますが・・・
 「半年ぶりに彼女を見たとき、 自分の中の何かが決壊したのです。
その後、心に従うように凶器であるナイフを購入しました」(池永被告からの手紙)
 悲劇を防ぐことはできなかったのでしょうか。池永被告に「ストーカー加害者とはどのような人物と思うか」と聞くと・・・
 「ストーカー加害者って世界がおそろしく狭いんですね。飢えて渇いている人間、心がさみしい人間なんですよ」(池永被告)
 そして、池永被告は事件の動機についても改めて語りました。
 「よくよく考えたら、インターネットに『恨みがあった』って書き込んでいたけど、恨みはない。何があったかって、ねたみでしょうか」
Q.鈴木さんに対して申し訳ないという気持ちはありますか?
 「やはりあります、複雑な」
Q.後悔していますか?
 「もちろん」(池永被告)
 女優への夢を無惨にも断ち切られた鈴木沙彩さん。私たちは遺族に手紙で取材を申し入れましたが、これまでに返答はありません。
 池永被告の裁判員裁判は、来年3月にも開かれる見通しです。

2013 10.12

2013.10.12 01:08
三鷹女子高生殺害 別人の携帯に留守番電話 警視庁「名義確認必要ない」

 東京都三鷹市で高校3年の鈴木沙彩(さあや)さん(18)が刃物で切られて殺害
された事件で、 警視庁三鷹署員が事件当日、池永チャールストーマス容疑者
(21)本人ではなく、友人の携帯電話に留守番電話を入れていたことが分かった。
警視庁が11日、記者会見を開いて明らかにしたもの。同署は鈴木さん宅周辺に
警察官を派遣する措置もとっておらず、鈴木さんを守るための有効な手段は
結果的に、事実上何もとられていなかったことになる。
 記者会見には捜査1課の青木樹哉(たつや)課長と、ストーカー対策を所管する
生活安全総務課の山口寛峰(ひろたか)課長がそろって出席。
会見によると、鈴木さんは三鷹署に相談に訪れた8日午前9時過ぎ、池永容疑者
の連絡先として、交際中に池永容疑者が使用していた携帯電話の番号を伝えた
が、この携帯は池永容疑者の友人が所有するものだったことが、その後の捜査で
判明した。 三鷹署生活安全課の男性警察官は8日、計3回電話をし、いずれも
留守電にメッセージを残したが、その時点で既に携帯は友人のもとに戻っていた。
友人は事情聴取に「電話帳登録されていない番号だったので出なかった。
メッセージに気付いたのは事件後だった」と説明。
「事件前、警察から電話があったことを池永容疑者に伝えてはいない」と話したという。
 警告先の電話の所有者を確認していなかったことについて、警視庁側は「一般論だが、
 名義人の確認は必ずしも必要ではない」と抗弁。
被害者宅への署員の派遣決定には通常、上司の判断が必要だが、警視庁側は
「事件当日は防犯イベントのため、上司を含む大半の生活安全課員が不在だった」と
釈明し、今回のストーカー対応が、現場の警察官の判断だけで行われていた事実も
明らかになった。

2013.10.12 07:00
三鷹市女子高生刺殺犯「後悔や反省は見られず」と捜査関係者

事件が起きたのは8日16時50分頃。東京・三鷹市の閑静な住宅街に住む
私立高校3年の鈴木沙彩さん(18)は、自宅内にいるところを、
かつての交際相手だった池永チャールストーマス容疑者(21)に襲われた。
男は昼頃、鍵のかかっていなかった2階の窓から沙彩さん宅に侵入し、
潜んでいたという。 捜査関係者が明かす。
  
「池永容疑者は京都出身。フィリピン人の母親と日本人の父親を持つ
ハーフで、 日本国籍を持っている。本名と通称名の“池永仁”という名前を
使い分けていたようだ。当初は取り調べに対し、京都市内にある有名私立
大学の現役学生を自称していたが、 学校側に問い合わせても在籍確認が
できず、後で府立高校卒が最終学歴であることが わかった。身長は約180
センチと大柄で、高校時代は柔道部に所属していた。
  
沙彩さんは刃物で首や腹など4、5か所を刺され、首の動脈が切られたことが
致命傷になった。使用された凶器は、9月末に現場からほど近い吉祥寺の
雑貨チェーン店『ロフト』で購入した ペティナイフだったようだ。
犯行は計画的で、残忍なメッタ刺しからは、強い殺意がうかがえる」
  
犯行当時、池永容疑者は頭に紫色のターバンを巻いていたという報道も
あったが、実際には 意図は不明だがTシャツを頭に巻き付けていた。
捜査官の問いかけには淡々と答え、所轄署での勾留中は平然とした表情で
食事や睡眠を とるなど、「今のところ凶行に対する後悔や反省の色はまったく
見られない」(前出・捜査関係者)という。
※週刊ポスト2013年10月25日号

2013.10.12 12:25
鈴木さんに最後の別れ 同級生らが参列

東京都三鷹市で刺殺された私立高3年鈴木沙彩さん(18)の葬儀・告別式が
12日、三鷹市内の教会で営まれ、約300人の参列者が最後の別れを告げた。
夏のような日差しが降り注ぐ中、午前9時ごろから、制服の上に黒のセーターを
重ねた同級生や喪服姿の親族らが次々と教会を訪れた。
多くの人は伏し目がちで、女子生徒の若すぎる死を悼んだ。
ひつぎを載せた車が正午ごろ、クラクションを鳴らしながら教会を離れると、
参列者は手を合わせ、沈痛な面持ちで見送った。

三鷹女子高生殺害、告別式に300人参列
東京・三鷹市で高校3年の女子生徒が殺害された事件で、
12日に女子生徒の告別式が営まれました。
鈴木沙彩さん(18)の告別式は午前10時から三鷹市内の教会で営まれ、
親族らおよそ300人が参列しました。
また、鈴木さんの同級生は学校の職員に付き添われながら教会を訪れ、
最後の別れを惜しんでいました。
参列者らによると、告別式では父親があいさつに立ち、女子生徒が幼かった
頃からの思い出を振り返った。
正午前、鈴木さんの棺(ひつぎ)を乗せた車は教会をあとにし、ハンカチで
涙を拭う同級生の姿もみられ、参列者らは最後の別れを惜しんでいました。
参列者の「花嫁衣装を着ないであの世に行ってしまうのがかわいそう」っと
言う言葉に胸が痛みます。

一方、今回の事件をめぐっては、事件当日、三鷹警察署の署員が鈴木さん
から池永チャールストーマス容疑者(21)によるストーカー被害について
相談を受けていました。署員は鈴木さんが伝えた池永容疑者の携帯電話の
番号に3回警告の電話をしましたが、この携帯電話は池永容疑者の知人の
もので、池永容疑者はこの警告を認識していなかったことが明らかになって
います。警視庁は今後、口頭による警告の方法やタイミングについて検証
することにしています。
(12日11:36)

2013.10.12 13:30
不適切発言でロッテ・神戸を自宅謹慎 CS目前「軽率すぎる」

東京都三鷹市の女子高校生殺害事件について、ロッテの神戸拓光外野手
(28)がツイッターで「自業自得」などと発言した問題で、球団は11日、
本人を当面は自宅謹慎させることを決めた。
チームがCSファーストステージを目前にしての不適切な発言に、球団関係者
からは「あまりに軽率すぎる」といった非難の声も上がっている。
神戸は現在は1軍に選手登録されておらず、宮崎での秋季教育リーグへ派遣
されていた。 問題の発言は10日午前にツイッターへ書き込み、練習へ参加。
その後、内容に気づいた球団の指摘で発言を削除し、「関係する方々に深く
おわび申し上げたい」とツイッターで謝罪していた。
球団は11日に神戸を宮崎から呼び寄せ、事情聴取。中村家国球団社長が
公式ホームページで「一人の社会人として、あってはならない行為」などと陳謝し、
選手教育を再度徹底していく考えを明らかにした。
球団としての最終的な対応は、経緯や事情をさらに調査したうえで決めるという。
林信平球団本部長は「ユニホームを着てプレーしている以上、影響力の大きさを
考えて、 発言してほしかった」と話す。

神戸外野手の不適切な書き込み
三鷹市で発生した女子高生殺害事件について被害者が容疑者と交際していた
ことなどを理由に、10日午前、「今回のそれは【なるべくしてなった】‥自業自得」
などとツイッターに書き込んだ。球団がこの発言に気づいて本人に厳重注意し、
発言の削除を命じた。神戸選手は「深く反省しています」とツイッターで謝罪したが、
 女子高生の名誉を傷つける内容がネット上で騒動となり、球団事務所に抗議の
電話が相次いだ。


2013 10.11

2013.10.11 00:21
三鷹女子高生殺害 被害相談を察知、逆上し犯行か

池永チャールストーマス容疑者は事件直前、鈴木沙彩さんが警視庁にストーカー被害を
相談しているのを察知し、逆上して犯行に及んだとみられる。
警視庁のまずい対応が結果的に刺激を与えてしまった可能性がある。
「京都市に住んでいるはずなのに近くに来ている。脅迫メールも送られてくる。
(池永容疑者に)連絡してやめさせてほしい」
8日午前9時ごろ、鈴木さんは両親と一緒に三鷹署を訪れ、切実に訴えた。
池永容疑者が1日と4日の朝、鈴木さんが通学するのを自宅前で待ち伏せていたことも
打ち明けた。 担当の署員は、その場で池永容疑者の携帯電話に連絡。応答しなかったため、
署員を名乗り、留守番電話に「至急折り返し連絡をください」とのメッセージを残した。
昼過ぎと夕方にも同様のメッセージを吹き込んだ。
池永容疑者は午後には鈴木さん宅に侵入し、数時間潜伏していたほか、鈴木さんへの
安否確認の電話もクローゼットの中で聞いていた。
警察関係者は「待ち伏せていただけだったのが、留守電を聞いてこちらの動きを察知し、
初めて自宅に侵入しようと考えた可能性は捨てきれない」と指摘。
三鷹署は「留守電を残したのは真剣に取り組んだ結果。電話を3回したのも、相手に
つながらず、緊急性があると判断したからだ」と“弁明”した。
また、鈴木さんは4日に高校の担任教諭に池永容疑者から「殺すぞ」などと脅されて
いることを告白。
担任は杉並署に相談したが、同署は三鷹署に相談するように勧めたものの、
同署に連絡しなかった。 警察庁の米田壮(つよし)長官は10日の記者会見で
「なぜ尊い命を救えなかったのか。 警視庁は真摯かつ謙虚に徹底した確認作業を行って
もらいたい」と調査を指示する意向を示した。
ストーカー問題に詳しい常磐大大学院の諸沢英道教授(被害者学)は「警告することで
加害者が逆上し、凶暴化するケースも少なくない。
『殺すぞ』と脅されていたならば、被害者の身の安全を守るため、やはり自宅に警察官を
派遣させるべきだった」と強調した。
鈴木沙彩さんの両親が10日、親族を通じてコメントを発表し、まな娘を失った
悲痛な胸の内を吐露した。全文は次の通り。

 「私達は今、苦しくて悲しい思いの中におります。娘を大切に育てたつもりです。
  娘を厳しく育てたつもりです。そして、娘を守る決心をしておりました。
  しかし、娘は旅立ち神様のみ許にまいります。皆様にはご心配をおかけしておりますが、
  心配をして下さる多くの方のご協力とご理解を得て、
  今はただやすらかに天国に送ってあげたいと思っております」

2013.10.11 00:23
三鷹女子高生殺害 ストーカー対応 「第三者に相談を」

ストーカー被害の相談を受けているNPO法人「ヒューマニティ」(東京都大田区)の
小早川明子理事長(54)は、警察の対応の不備を指摘するとともに「早めに第三者に相談を」
などと呼びかけている。 小早川さんは鈴木沙彩さんが今年6月から相手の携帯電話からの着信を
拒否していた点に言及し、「相手の怒りを募らせ、『何が何でも』という気持ちにさせることがある」
と指摘。自分で直接会ったり電話したりせず、メールで拒絶の気持ちと弁護士やカウンセラーの
電話番号を伝え、第三者に窓口として対処してもらうことを勧める。
特に若い人には弁護士のほか、親にさえ相談しない人が多いという。
小早川さんは「相手から『殺すぞ』などの脅迫メールが送られてきたときは警察に頼らない
と対応できない段階。そうなる前に親や弁護士など周囲の大人や専門家に相談してほしい」と話す。
周囲の大人が子供の状況を察知して、介入する必要性もあるという。
身に危険が差し迫っていると感じた場合はいち早く警察に相談した上で、1人での外出を
控えたり、相手の知らない場所に身を隠したりするなど自衛策を講じる必要性もある。
今回の警察の対応についてまだ全容は明らかになっていないが、
「鈴木さんに助言をしていたとしても、事件を防げなかった以上、効力がなかった
としか言えない。中途半端な介入が最悪の結末を招いた」と指摘した。


2013.10.11 15:37
高3女子刺殺 被害者宅の敷地内で靴発見 室外機登り侵入か

東京都三鷹市で私立高3年の鈴木沙彩さん(18)が刺殺された事件で、逮捕された無職、池永チャールストーマス容疑者(21)=京都市右京区=が履いていたとみられる靴が、鈴木さんの自宅敷地内にある別棟のエアコンの室外機裏に隠すように置かれていたことが11日、警視庁捜査1課への取材で分かった。池永容疑者は2階の窓から侵入したと供述しているが、室内に靴跡がなかったことも判明。捜査1課は、生徒や家族に気付かれないように靴を脱ぎ、室外機を登って忍び込んだとみて、侵入経路を調べている。
捜査1課は11日、現場近くで凶器とみられる刃渡り約15センチのナイフを
発見。同課によると、敷地には生徒宅と別棟が隣り合っており、池永容疑者は地上約2メートルのところに設置された室外機を足掛かりに
2階の部屋のベランダに入ったとみられる。
捜査1課は池永容疑者が9月27日に上京してからの行動を捜査している。

2013.10.11 21:01
三鷹女子高生殺害 参列者沈痛「信じられない」 通夜に600人

刺殺された私立高3年の鈴木沙彩さん(18)の通夜が11日、東京都三鷹市内の斎場で営まれ、遺族や友人ら約600人が参列した。誰からも好かれていたという鈴木さんを襲った悲劇に、参列者は一様に沈痛な表情を浮かべ、ハンカチで目頭を押さえる制服姿の女子生徒の姿もみられた。
参列者らによると、斎場内には遺族の希望で、生前の鈴木さんの写真をスライドにして流すスクリーンが設置されたという。
参列した知人女性は
「今でも信じられない。本当に良い子だったのに。今はそっと見送ってあげたい」と話していた。


2013.10.11 22:30
三鷹女子高生殺害 被害者父、6月に「連絡しないで」…殺意芽生えたか

鈴木沙彩さんの父親が今年6月、池永チャールストーマス容疑者に
「もう娘に連絡しないでくれ」と電話で伝えていたことが11日、捜査
関係者への取材で分かった。鈴木さんが池永容疑者からの電話を
「着信拒否」に設定したのと同時期で、警視庁捜査1課と三鷹署は
池永容疑者がこれらを機に恨みを覚え、殺意を芽生えさせたとみている。
捜査1課は同日、池永容疑者が「捨てた」と供述した場所周辺で、刃渡り
13センチのペティナイフを発見。鈴木さんを殺害した凶器とみて鑑定を
進めている。捜査関係者によると、池永容疑者は無職だったが、大学生と
偽り、鈴木さんと交際。昨年9月ごろに米国に行くことになり、鈴木さんから
別れを告げられた。帰国後の今年3月ごろから復縁を迫るようになり、
鈴木さんは6月に池永容疑者からの電話やメールを着信拒否にしたという。
池永容疑者はその後、鈴木さんの友人に無料通話アプリ「LINE(ライン)」
経由で「殺してやる」などとメッセージを送り、鈴木さんの動向を探ったが、
鈴木さんは友人に「ブロック」(拒否)するように伝えたという。

2013.10.11 23:30
ロッテ、神戸を自宅謹慎処分 女子高生殺害事件で不適切発言

プロ野球ロッテ球団は11日、東京都三鷹市の女子高校生殺害事件について、ツイッターで
不適切な発言をした神戸拓光外野手(28)を遠征先の宮崎県から呼び寄せて事情聴取。
当分の間の自宅謹慎を命じた。
また同日、中村家国球団社長が球団の公式ホームページで「プロ野球選手としてだけで
はなく、一人の社会人として、あってはならない行為」などと謝罪。
「経緯や事情をさらに調査したうえで最終的な対応を決定していきたい」とした。

2013 10.10

三鷹市女子高校生殺害事件 殺害された女子高校生が無言の帰宅
フジテレビ系(FNN) 10月10日(木)3時10分配信

東京・三鷹市で8日、18歳の女子高校生が男に刺され死亡した事件で、女子高校生は、
学校や警察に対し、「男のストーカー行為」を相談していた。
事件を未然に防ぐことはできなかったのか。

「女優として活躍したい」。
その夢は、容疑者の理不尽な犯行によって、つぶされてしまった。
ストーカー行為の末に殺害された鈴木沙彩(さあや)さん(18)が、9日夜、無言の帰宅をした。
警察署を出た、鈴木さんの遺体を乗せたとみられる車が、午後8時ごろ、自宅の前に到着した。
鈴木さんの死因は、首の右側から頸(けい)動脈を切られたことによる失血死だった。
自宅敷地内から道路にかけては、大量の血痕が残されていた。

鈴木さんの母親の兄は「ストーカーがいたっていうことすら、知ったのが、事故(事件)があった
あとに聞いた話ですから。妹の夫婦にかける言葉がないから、正直言って、今は何とも
言えないです」と話した。

両親と3人暮らしをしていた鈴木さん。
小学5年生のころにスカウトされ、芸能事務所に所属。
脚本家・倉本 聰さんのめいの子どもにあたり、映画やテレビドラマにも出演していた。
鈴木さんが所属していた芸能事務所の元社員は「大学に進んで、女優として、もし難しい
ような状況であれば、英語がものすごく得意な子だったものですから、国連に勤めて、
世界を飛び回りたいみたいな」と話した。
カナダなどへの留学経験もあり、高校では、英語コースを専攻していた。
成績は、学年でトップクラスだったという。

事件から一夜明け、犯行当時の様子も明らかになってきた。
近所の人は「僕が三鷹台(駅)から帰ってきた時に、(鈴木さんが)僕の後ろを歩いていた。
僕を追い越していって、すぐに、2~3メートル先の自分の家に入って行くのを見た。
5~10分してから、僕が、こいつ(犬)の散歩で外に出たらば、倒れて血を流していた」と話した。

鈴木さんが帰宅した際、ストーカー被害の相談を受けていた三鷹署の警察官が、
「家に着きましたか?」と、到着の確認の電話をしていたことが、新たにわかった。
しかし、その直後に、池永チャールストーマス容疑者(21)が、隠れていた場所から襲撃した
ものとみられる。
池永容疑者は「被害者の帰宅を待っていた。殺すつもりだった」と供述しているという。
自宅がある京都から、東京へ向かったとみられる池永容疑者。
犯行直後、母親に電話していたという。
池永容疑者の母の知人は「(池永容疑者は)非常に慌てていたということで、そんなに長い
やり取りではなかったみたいですけれども。大きなことになっているので、(母親は)非常に
動揺されているというところですね」と話した。
学生時代の池永容疑者を知る人は「(当時はどういう感じだった?)アニメの女の子系の、
あるじゃないですか。あれのオタクやって、ダンスとかを覚えて踊ってたので。
女の子の、美少女系のポスター貼ったりとか、ちょっと変わった人でした」と話した。

数日前に、都内でナイフを購入したと供述している池永容疑者。
鈴木さんの自宅周辺では、ターバンのような布を巻いた男の姿が、目撃されるように
なっていた。近所に住む人は「男の人が(坂の方から)下りてきて、座ったんですよ。
誰かと待ち合わせかなと思って、ちょっと見てたんですけど。土曜日だったんですけど、
お昼2時すぎぐらいだったと思います。なんとなく印象に残ってたので、気持ち悪いなと。
10分もいたかいないくらいで。ただ、キョロキョロしていた」と話した。

数日前、自宅周辺で、男と鈴木さんが一緒に歩いている姿も目撃されている。
その男も、頭にターバンのようなものを巻いていたという。

周辺の住民は、「4~5日前だと思うんだけど、1歩離れて歩いてた。
仲良くデートしているというよりも、まあ、ちょっとこう、寒々しい感じ」、
「(ターバンっぽいものを巻いていた?)そう。(ターバンの色は?)黒っぽい」と話した。
鈴木さんと池永容疑者は、交流サイトを通じて知り合い、2011年12月からは交際を
始めるも、2012年9月には別れていた。
(12/27追記)


2013.10.10 11:25
高3女子刺殺 「自宅に侵入し待ち伏せ」容疑者、帰宅直後の鈴木さん襲う

東京都三鷹市で高校3年の鈴木沙彩(さあや)さん(18)が刃物で切られて殺害された事件で、池永チャールストーマス容疑者(21)=殺人未遂容疑で逮捕=が「事件当日の8日午後に家に侵入し、待ち伏せした」と供述していることが10日、捜査関係者への取材で分かった。鈴木さんからストーカーの相談を受けた警視庁三鷹署員が事件直前の8日午後4時半ごろ、鈴木さんに在宅確認の電話をしていたことも判明。鈴木さんは当時、室内にいたとみられ、
警視庁捜査1課は池永容疑者が帰宅直後の鈴木さんを襲ったとみて、
当時の状況を調べている。捜査関係者によると、池永容疑者は2階の無施錠の
窓から侵入したとみられる。室内からは血痕が見つかっておらず、鈴木さんの傷が
背中にかけてついていることから、池永容疑者が家の外へ逃げた鈴木さんを追いかけ、
後ろから切りつけた可能性が高い。
鈴木さんは当時、三鷹署員の電話に「家にいます」などと答えており、その約20分後に
殺害された。池永容疑者は「交際継続を何度も迫ったが連絡が取れなくなり、殺すつもりで
ナイフを買った」などと供述しており、交際継続を断られた恨みが動機とみられる。
捜査1課は10日、容疑を殺人に切り替えて送検した。



2013.10.10 11:59
高3女子刺殺 「将来楽しみだった」…学校・芸能関係、広がる悲しみ

国際的な女優を目指し、小学生時代から芸能活動に励んでいた鈴木沙彩さん。
最近は大学受験に向けて学業に専念するなど、夢への階段を着実に上っていた。
突然の悲報から一夜明けた9日、ゆかりの人たちが改めて若すぎる死を悼んだ。
鈴木さんは東京都杉並区内の私立高校普通科の英語コースに在籍。
「海外の舞台で活躍するためにも英語を頑張りたい」と夢を語り、系列の中学時代はカナダ、
高校では英国と米国に留学。高3となった今春以降は芸能活動をセーブし、演劇コースのある
都内の私立大学への推薦入学を目指していた。
事件を受け、中学・高校とも9、10日の2日間を臨時休校に。校長は「とても真面目で明るく、
将来が楽しみな生徒だったのに…」と声を震わせた。
フジテレビ系列のドラマ「北の国から」などで知られる脚本家、倉本聰さん(78)の姉の孫だった
鈴木さん。倉本さんは取材に、マネジメント事務所を通じて「今は何も話すことはない」と
コメントした。昨年4月には、同系列の人気サスペンスドラマ「浅見光彦シリーズ44 砂冥宮」に、
刑事役のタレント、ダンカンさん(54)の娘役として出演。
ダンカンさんは9日、公式ブログで「何てこと…明るい子だった…酷(ひど)すぎる…」と沈痛な
胸の内を吐露した。また主演俳優の中村俊介さん(38)も取材に「真面目でひたむきな姿が
印象に残ってます。人生これからというときに本当に残念です」と悲しみを語った。

2013.10.10 12:11
高3女子刺殺 ダンカン沈痛「ひどすぎる」…ドラマで親子役で共演
東京都三鷹市で私立高校3年のタレント、鈴木沙彩さん(18)が刺されて死亡した事件で、
殺人未遂容疑で逮捕された京都市右京区西京極の無職、池永チャールストーマス容疑者(21)
が「殺すつもりだった。交際関係で恨んでいた」と供述していることが9日、分かった。
サンケイスポーツ野球面にコラム「虎の通信簿」を掲載中のタレント、ダンカン(54)は昨年、
女優を目指していた鈴木さんとフジテレビ系ドラマ「浅見光彦シリーズ44 砂冥宮」で
“親子役”で共演していた。鈴木さんは女優への夢を突然絶たれ、ダンカンは9日、
やりきれない思いを語った。
「明るい子で、しっかりしていましたね。監督の指導を真剣に聞いていましたよ。それなのに
何てことを。ひどいですよ。ひどすぎます…」
ダンカンは石川県警の刑事役、鈴木さんはその娘役。役作りも兼ね、撮影の合間も父親の
ように接していた。
「2人で並んで葬式に出るシーンもあった。切ないですよ。まだ18歳でしょ。また仕事をした
ときに『昔、ボクの娘だったんですよ』って言えるかなって、思っていたんですけどね」と
声を落としていた。

2013.10.10 13:47
高3女子刺殺 親戚の倉本聡さん被害者宅訪問「勘弁して…」 

東京都三鷹市で私立高校3年、鈴木沙彩さん(18)が元交際相手の男に殺害された事件で、
鈴木さんの親戚に当たる脚本家の倉本聡さんが鈴木さん宅を訪れた。
午前9時半すぎ、平服で現れた倉本さんは、正午前に鈴木さん宅を後にし、集まった報道陣の
問い掛けに沈痛な面持ちで「勘弁してください」と小声で話した。
事務所を通じて、「芸能界に入るとき、彼女自身から相談があった。それに対して、
『いい加減なところに入るな』と助言した。非常によく知っていたが最近は会っていなかった。
事件のことは昨夜(8日夜)知った」とコメントを発表した。

2013.10.10 19:31
高3女子刺殺 「やってしまった」と電話…容疑者の母親が文書で謝罪

東京都三鷹市で高校3年の鈴木沙彩さん(18)が殺害された事件で、殺人未遂容疑で逮捕
された池永チャールストーマス容疑者(21)の母親(46)=京都市右京区=が、
文書でコメントした。母親は「鈴木さんとの交際がトーマス(容疑者)の自慢だったが、
昨年の夏頃には別れ話があり、落ち込み悩んでいた」などとしたうえで、
「大変な事件を起こしてしまい母親として、深く申し訳ない思いでいっぱい」と謝罪した。
報道機関からの質問に答える形で、母親の知人を通じて示された文書によると、事件直後、
池永容疑者は「やってしまいました」と、慌てた様子で母親の携帯に電話をかけ、
死ぬことをほのめかした。母親と一緒にいた別の知人とともに、警察に出頭するよう説得
したが、充電切れのためか電話は切れ、つながらなくなった。 
鈴木さんとの交際が始まったのは一昨年12月頃からで、半年後の昨年夏頃には別れ話が
あったという。鈴木さんがタレント活動をしていることを知っていた母親は「立場が違い過ぎる
のだから、そっと彼女の夢を応援し、彼女の気持ちを尊重するよう言った」としている。
ただ、池永容疑者はその頃から1人暮らしをしており、たまに会って鈴木さんの話題になっても、
「相談というよりも喧嘩のようになってしまうことが多くなった」という。
別れ話があった後も、池永容疑者が鈴木さんと電話でやりとりをしている様子があったことから、
母親は「交際は続いていると考えていた」という。
母親は「時間を巻き戻せるものなら、私が身体を張ってでも止めたかった」として遺族らに
謝罪したうえで、池永容疑者に対しては「事件の重大さを受け止めて十分に反省し、
警察で真実をありのままに話すことを望んでいます」とした。

2013.10.10 20:51
ロッテの神戸がツイッターで問題発言 三鷹の女子高生殺害「自業自得」

東京都三鷹市で女子高校生が殺害された事件に関連し、プロ野球ロッテの神戸拓光外野手
(28)が10日、自分のツイッターで「自業自得」などと発言。非難が集中し、発言を削除して
いたことが分かった。神戸選手は、被害者が容疑者と交際していたことなどを理由に同日
午前、「今回のそれは【なるべくしてなった】‥自業自得」などとツイッターで発言。
球団がこれに気づいて神戸選手に厳重注意し、発言の削除を命じた。神戸選手は「深く
反省しています」とツイッターで謝罪したが、林信平球団本部長は「許し難い内容。
ご遺族や関係者に大変申し訳なかった」と話した。球団としての処分などは今後検討するという。

2013.10.10 22:21
三鷹の女子高生殺害 菅長官「徹底した検証必要」

菅義偉官房長官は10日の記者会見で、東京都三鷹市の女子高校生が殺害された事件に
ついて「事前に警察に相談したのに、なぜ尊い命を救えなかったか。真摯に謙虚に徹底した
検証が必要だ」と述べた。

2013.10.10 23:51
三鷹女子高生殺人にみるIT時代の怖い落とし穴 FBで交際に発展…
東京都三鷹市の路上で女子高校生タレントの鈴木沙彩(さあや)さん(18)が刺殺された事件。
警視庁に殺人未遂容疑で逮捕された池永チャールストーマス容疑者(21)は、交流サイトの
フェイスブック(FB)を通じて知り合い、別れ話のもつれから、凶行に走ったとみられる。
別れた恋人を手に掛けた非道なストーカー男。その素顔と、ネット社会の落とし穴とは-。
8日の惨劇から2日がたち、事件の背景が徐々に明らかになってきた。
警視庁によると、2人は、2011年10月ごろ、FBを通じて交際を開始。
鈴木さんの留学を機に別れたものの、帰国後、池永容疑者が執拗に交際継続を迫り、
今年10月になって鈴木さんの自宅周辺にまで姿を見せるようになった。
事件当日、池永容疑者は無施錠の2階から自宅に侵入し、鈴木さんの帰宅後に室内で襲い、
屋外に逃げたところをナイフで刺したという。
複数の関係者によると、池永容疑者は京都市出身。フィリピン人の母親と4歳の妹とともに
同市内のアパートで暮らしていた。
病気の母親や年の離れた妹の面倒をみることもあったといい、「まじめなところがある
頭のいい子」(知人)とも。
京都市内の公立中学時代は、本名ではなく「仁」と名乗っていたという。
家族思いの一面もみせる池永容疑者と「国際的な女優を目指していた」(知人)という鈴木さん。
 

事件前後、ネット上には2人の関係の変化を示す対照的な画像が投稿されていた。
捜査関係者は「仲むつまじそうな様子が写されたツーショット画像がある一方、数日前からは、鈴木さんとみられる個人画像が出回っていた。池永容疑者が脅迫目的で投稿した可能性がある」と明かす。

事件はネット時代のリスクも改めて浮き彫りにすることに
なった。「FBを見れば相手の個人情報や居場所、行動まで把握できる。
関係を断ち切ろうとしても、ネット上の個人情報を把握されて
いれば対処が難しい」(サイバー犯罪に詳しい捜査関係者)
ITジャーナリストの井上トシユキ氏もこう語る。
「FBは実名での登録が前提で、ユーザー同士で相手の素性がある程度
把握できる。そのせいで、ユーザーが妙な安心感を抱いて心のハードル
を下げてしまう。書かれた内容を信じ込んでしまったり、情報に都合の
いい解釈を加えたりしがちで、そこに落とし穴が潜んでいる」トラブルに
なりやすいのは、今回の事件のようにFBで交際に発展したケースだ。
「FBに『自分はこうありたい』とか、『相手にこう見られたい』という願望を
投影し、実像とかけ離れた自己演出をしてしまう。
実像と虚像のズレが、現実の場面で対面した時に『イメージと違う』『ウソをついた』など
ともめる原因になる」(井上氏)最近では、「相手に申請を送って承認されれば、『友達』に
なって情報を交換できる」(同)というFBの機能を悪用する悪質業者も目立つ。
美女の写真をエサに、偽の申請を手当たり次第に送りつけて相手の個人情報を抜き取る
のが常套手段だ。井上氏は「ネットには、善人もいるが、詐欺師もいる。情報は虚実ない
まぜだということを肝に銘じておいた方がいい」と忠告している。
 

2013年12月17日火曜日

2013 10.9

2013.10.9 00:36
ストーカー殺人か 女子高生刺され死亡、殺人未遂容疑で21歳男を逮捕 東京・三鷹

東京都三鷹市の路上で高校3年の女子生徒が首を切られて倒れているのが見つかり、
ストーカー行為をしていた21歳の男が逮捕された。
8日午後4時55分ごろ、東京都三鷹市井の頭の民家前の路上で、この家に住む高校3年、
鈴木沙彩(さあや)さん(18)が首を刃物で切られて倒れているのが見つかり、
搬送先の病院で死亡が確認された。警視庁捜査1課は約1時間半後、
現場から逃走した日本人の男(21)の身柄を確保し、殺人未遂容疑で逮捕した。
男は池永チャールストーマス容疑者で「間違いない」と容疑を認めているという。
池永容疑者が鈴木さんにストーカー行為をしていたといい、捜査1課は交際上のトラブルが
あった可能性もあるとみて、容疑を殺人に切り替えて動機などを詳しく調べている。

捜査1課によると、鈴木さんは学校から帰宅直後の制服姿で、自宅敷地内で刃物で襲われ、
路上まで逃げたところで倒れたとみられる。
通行人が「助けて」という叫び声を聞き、血まみれの鈴木さんに気付き110番通報した。
現場からは、上下黒っぽい服装で、頭にターバンのような布を巻いた男が逃走したが、
同6時半ごろに西に約700メートル離れた同市牟礼の歩道上で、捜査員が服装などが似た
池永容疑者を発見。ズボンに血が付いており、職務質問したところ、「私がやりました」と容疑を
認めたため、身柄を確保したという。
凶器の刃物について、池永容疑者は「捨てた」と供述。
一方、身柄確保場所近くのマンション敷地内からは、池永容疑者のものとみられる血のついた
上着入りのバッグが見つかった。

2013.10.9 00:43
「助けて」「嫌だ」…三鷹女子高生殺害、自宅敷地内で被害か

「誰か助けて」「嫌だ、嫌だ」-。
東京都三鷹市の閑静な住宅街に女子高生の悲痛な叫び声が響いた。
鈴木沙彩さんは自宅敷地内で池永チャールストーマス容疑者に襲われたとみられ、
近所の住民らは救急車が到着するまで懸命に介抱しようとしたが、その願いは届かなかった。
現場は京王井の頭線三鷹台駅から南東に約300メートルの一戸建てやマンションが立ち並ぶ
一角。
近所の女性は悲鳴を聞いて現場に向かう途中で、アパートの陰から現れた男と出くわしたが、
女性に背を向けて足早に立ち去った。
鈴木さんを子供のころから知る別の女性(52)は知人から「強盗だ」と聞き、自宅を飛び出すと、
鈴木さんが路上に横たわり、血が広がっていた。
別の知人が「あの男」と指さす先に、頭に布を巻いた男が角を曲がっていくのが見えた。
「あんな人、この辺では見たことがない。鈴木さんが男性と歩いているのも見たことがなく、
なぜこうなったのか分からない」
現場では鈴木さんが自ら体を起こそうとしていたが、別の女性に「動いちゃだめ。起き上がら
ないで」と止められていた。
鈴木さんを抱え、毛布でくるんでいる女性もいたという。
鈴木さんと塾が一緒だったという男子高校生(17)は事件を聞き、花束を持って駆けつけた。
「塾を一度休んだことがあり、『ロケで休んじゃった』と笑顔で話していたのを覚えている。
いつも笑顔でいい子だったのに」と唇をかんだ。

2013.10.9 01:14
殺害された女子高生、事件当日も警察にストーカー相談

池永チャールストーマス容疑者から最近、ストーカー行為を受けていたとして、
鈴木沙彩さんは事件当日の8日午前9時ごろ、両親と最寄りの警視庁三鷹署に相談に訪れていた。再び起きたストーカー殺人。
長崎県西海市や神奈川県逗子市などで相次いだ事件を教訓に、取り締まりを強化し、警察の迅速対応を促す改正ストーカー規制法が今月3日に施行されたばかりだった。同署は相談後、警告のため池永容疑者の携帯電話に3回電話したが、出なかったという。警視庁生活安全総務課の山口寛峰課長は9日未明、記者団の取材に「100パーセント適正な対応だったといえる程の情報は持っていない。対応が十分だったかは、時間はかかるが事実確認をしていきたい」と説明。事件が起こる度に警察の対応の遅れが指摘されてきたが、

その教訓は今回も生かされなかった可能性もある。

2013.10.9 09:08
女優の夢道半ば…殺害された女子高生は倉本聰氏のめいの娘だった

8日午後4時50分ごろ、東京都三鷹市井の頭1丁目の住宅前で「若い女性が男に刺された」
と110番があった。
警視庁三鷹署員が現場に駆け付け、女性が路上で倒れているのを発見。
女性はこの家に住む私立高3年の鈴木沙彩(さあや)さん(18)で、
刃物で首などを刺され、搬送先の病院で死亡が確認された。
警視庁捜査1課は、現場から逃走した住所、職業不詳の池永チャールストーマス容疑者
(21)を殺人未遂容疑で逮捕した。
「きゃー」「誰か助けて!」「嫌だ、嫌だ」
閑静な住宅街に悲鳴が響いた。その直後、通行人が、路上でおびただしい量の血を流して
倒れている制服姿の鈴木さんを発見した。
目は見開いたまま、顔は土気色で意識はなく、搬送先の病院で死亡が確認された。
警視庁によると、鈴木さんは自宅敷地内の玄関前の階段で刺された後、助けを求めて路上
に出て倒れたとみられる。
警視庁は、現場から逃走した男が頭に紫色のターバンのようなものを巻いていたとの目撃
情報などをもとに行方を捜査。
約1時間半後、現場から約600メートル離れた三鷹市内の路上で血の付いたズボンをはいた
池永容疑者を発見して身柄を確保、
殺人未遂容疑で逮捕した。「やったことは間違いない」と容疑を認めている。
凶器の刃物については「捨てた」と供述している。

鈴木さんは事件当日の8日午前、池永容疑者からストーカー行為を受けたとして警視庁
三鷹署に相談に訪れていた。
三鷹署がストーカー規制法に基づき、警告のために池永容疑者に3回電話したが出なかった
という。警視庁は容疑を殺人に切り替えて動機などを詳しく調べている。
鈴木さんは、脚本家の倉本聰氏のめいの娘にあたり、両親と3人暮らし。
小学5年のころに芸能事務所に入り、タレントとして活躍。本格的な女優を目指しており、
昨年にはフジテレビ系の人気ドラマ「浅見光彦シリーズ」にも出演した。海外ホームステイの
経験もあり、大学受験の準備もする努力家だった。
近々、有名俳優・女優が多数所属する大手事務所へ移籍する意向だったといい、女優として
ステップアップしようとした矢先に悲劇が襲った。
5年間マネジャーを務めた男性(44)は、「成績も優秀で、自分の考えをしっかり持っていた。
女優としてこれからだったのに…」と言葉を詰まらせた。


2013.10.9 11:38
三鷹女子高生殺害 容疑者と「フェイスブックで知り合う」 別れ話もつれ…

京都三鷹市で高校3年の鈴木沙彩さん(18)が刃物で切られて殺害された事件で、
池永チャールストーマス容疑者(21)=殺人未遂容疑で逮捕=が「殺すつもりで、数日前に
都内でナイフを買った。自宅周辺で帰りを待っていた」と供述していることが9日、捜査関係者
への取材で分かった。鈴木さんは8日夕に帰宅直後に襲われたとみられ、警視庁捜査1課は
計画的な犯行とみて詳しい動機を調べている。
捜査関係者によると、池永容疑者の居住地が京都府にあることが判明。鈴木さんとは
「(交流サイトの)フェイスブックで知り合った」と説明しており、かつて交際していたが、
別れ話がもつれてつきまといなどをするようになったとみられる。
凶器のナイフは「逃走中に捨てた」と供述しているが、見つかっていない。
鈴木さんは8日朝に両親と一緒に三鷹署でストーカー被害を相談。
同署はその場で池永容疑者の携帯電話に3回電話をしたが、出なかったため、留守番電話に
「折り返し電話をください」とメッセージを残したという。
捜査1課は池永容疑者が鈴木さんの被害相談を知った上で襲った可能性もあるとみている。

2013.10.9 11:47
三鷹女子高生殺害 「自宅周辺で待ち伏せ」4日にストーカー被害相談

東京都三鷹市で高校3年の鈴木沙彩さん(18)が刃物で切られて殺害された事件で、鈴木さんが通っていた私立高校側が今月4日、最寄りの警視庁杉並署に「女子生徒がストーカー被害を受けている。どうすればいいか」と相談していたことが9日、同署への取材で分かった。「三鷹市の自宅周辺で男が待ち伏せしているようだ」と説明されたため、三鷹署に相談するように伝えたという。3日に改正されたストーカー規制法では、被害者の居住地の警察署だけでなく、ストーカー行為があった場所の警察署からも警告が出せるようになった。杉並署の寺田守孝副署長は、「法改正は意識していたが、高校周辺には来ていないという説明だったので、被害が起きている三鷹署に相談した方がいいと勧めた」としている。鈴木さんは事件当日の8日朝、両親と一緒に初めて三鷹署を訪れ、池永チャールストーマス容疑者(21)の名前を挙げて「自宅周辺で待ち伏せされたり、つきまとわれたりしている」と相談していた。三鷹署はその場で警告のために池永容疑者の携帯電話に3回電話したが、出なかったという。

2013.10.9 12:26
三鷹女子高生殺害 容疑者、馬乗りで刺す? 腹にも切り傷や刺し傷

東京都三鷹市で高校3年の鈴木沙彩さん(18)が刃物で切られて殺害された事件で、
鈴木さんの首以外に腹部にも切り傷や刺し傷があったことが9日、捜査関係者への取材で
分かった。池永チャールストーマス容疑者(21)=殺人未遂容疑で逮捕=が鈴木さんに
馬乗りになっていたという情報もあり、警視庁捜査1課は確定的な殺意を持って襲撃したと
みて詳しい経緯を調べている。
捜査関係者によると、鈴木さんは首や腹部など4、5カ所を切られたり、刺されたりしており、
死因は失血死とみられる。
鈴木さんが自宅から路上に出てきた後に池永容疑者が追いかけてくるのを近所の住民らが
目撃しているといい、
池永容疑者が逃げ回る鈴木さんに執拗に刃物を振り回した可能性もある。
池永容疑者のズボンや脱ぎ捨てられていた上着には血痕が付いており、返り血を浴びたと
みられる。
凶器のナイフについては「数日前に買い、持って行った」と供述しているという。
鈴木さんは8日午前9時ごろ、両親と一緒に三鷹署に行き、池永容疑者からのストーカー
被害を相談。
同午後4時50分ごろに学校から帰宅直後に襲われたとみられ、捜査1課は池永容疑者が
待ち伏せをしていた可能性もあるとみて、
現場周辺の防犯カメラを回収して解析などを急いでいる。

2013.10.9 15:42
三鷹女子高生殺害 「殺すぞ」と脅迫 校長「将来楽しみな生徒だった」

「将来は海外の舞台で活躍したいといっていたのに」-。

東京都三鷹市の民家前の路上で、この家に住む高校3年、鈴木沙彩さん(18)が首を刃物で
切られて殺害された事件で、鈴木さんの通う杉並区内の私立高の校長が9日、報道陣の取材に
応じた。鈴木さんはストーカーに「殺すぞ」と脅迫され、今月に入ってから2回も学校へ相談を
しており、おびえた様子だったという。
救いを求めた少女の声は、なぜ届かなかったのか。
「メールで『殺すぞ』といわれた」。校長によると、鈴木さんは4日午後、放課後の学校で担任の
男性教諭にストーカー被害について相談。
この男が殺人未遂容疑で逮捕された池永チャールストーマス容疑者(21)とみられ、メールで
脅迫されたほか、「今月に入ってから自宅近くで見かけるようになった」と話したという。
担任教諭がその日のうちに学校の最寄りの警視庁杉並署に「生徒の地元の署とどちらに相談
したらいいか」と連絡し、担当者は「どちらでもいいが、緊急時は署に来てください」と応対。
鈴木さんは週明けの7日、学校で学年主任らに再び被害について相談し、地元の三鷹署へ
相談することが決まったという。
8日午前、鈴木さんは両親とともに三鷹署を訪れ、その後、午前10時40分の3時限目から出席。
6時限目の授業が終わり、午後3時半ごろに学校を出たとみられる。

鈴木さんは同校普通科の英語コースに所属。
小学生のころからテレビドラマに出演するなど女優を目指しており、
「将来、海外の舞台で活躍するためにも英語を頑張りたい」と話していたという。
1年時に3週間イギリスに留学するなど勉強熱心で成績も良く、都内の私立大学への推薦
入試を目指していた。
同校には芸能活動の申請書を提出して活動をしていたが、高校3年になってからは活動を
休止して学業に打ち込んでいたという。
事件のショックは大きく、同校は9、10両日を休校措置に。
校長は「とてもまじめで明るく、将来が楽しみな生徒だったのに」と唇をふるわせた。

2013.10.9 19:14
三鷹女子高生殺害 共演の俳優、中村俊介さん「真面目でひたむきな印象」

東京都三鷹市で高校3年の鈴木沙彩さん(18)が刃物で切られて殺害された事件で、
昨年4月にフジテレビ系列の人気サスペンスドラマ「浅見光彦シリーズ44 砂冥宮」で
鈴木さんと共演した主演俳優の中村俊介さん(38)が
産経新聞の取材に、「現場では出演者や監督、スタッフの皆さんにとてもかわいがられていて、
とにかく真面目でひたむきに取り組む姿がとても印象に残っています」と所属事務所を
通じてコメントした。
中村さんは「(鈴木さんは)複雑な役柄を一生懸命演じていました。また勧進帳の弁慶役で
歌舞伎の舞台に立つという大役まで果たし、とても感心したのを覚えています」と振り返り、
「まだまだ人生これからというときに本当に残念な気持ちでいっぱいです。
心よりご冥福をお祈り申し上げます」とその死を悼んだ。

2013.10.9 22:43
三鷹女子高生殺害 署の連携不足、足りぬ警告…防げなかった「ストーカー殺人」

「数日前から元交際相手に自宅周辺で待ち伏せされていて、怖い」とストーカー被害を訴えて
いた鈴木沙彩さん。
警視庁の対応が具体的に判明してくるにつれて、専門家からは「殺人という最悪の事態に
直結するストーカー犯罪は、110番並みの緊急性を要する。
警察はあまりに対応が杓子定規で遅すぎる」との批判の声が上がっている。
今回の事件でも、過去の数々のストーカー殺人の教訓が生かし切れていない実態が露呈
してきた。

署同士の連携不備
警察への被害の訴えは、事件の4日前に行われていた。高校側は鈴木さんから相談を受け、
今月4日午後には担任が地元の杉並署に相談。
杉並署は三鷹署を相談場所として勧めたが、三鷹署からは連絡がないまま、鈴木さんは事件
当日の8日午前9時ごろに両親と同署を訪れた。
警視庁幹部は「100点満点とはいかないが、署同士で連絡はしている」と“弁明”する。
ただ、4日の相談時点で、池永容疑者は「殺すぞ」とメールを送っていた上、上京して都内の
鈴木さん宅周辺をうろついていた。
ストーカー犯罪に詳しい常磐大大学院の諸沢英道教授(被害者学)は「警察は最悪の事態を
想定して、110番通報並みの緊急性で扱うべきだ。
なぜその日のうちに杉並署と連携し、三鷹署が鈴木さん宅に聞き取りに行かなかったのか」と
疑問を呈する。

家訪れず電話のみ
3日に施行されたばかりの改正ストーカー規制法が改正されたのは、そもそもストーカー行為と
殺害行為が別の県で行われた長崎県西海市のストーカー殺人が発端の1つ。
長崎、三重、千葉各県警の連携が取れていなかったからだ。
警察関係者は「県警の間どころか、警視庁管内の署同士でもこの程度の連携では、相談に
迅速対応しようという改正の趣旨が生かされたとはいえない」と指摘する。
欧米では警察に相談があった時点で、すぐに自宅などに出動する仕組みが整っているが、
三鷹署が警察官を派遣したのは、鈴木さんが刺された110番通報を受けてからだった。
改正ストーカー規制法では、警察による文書警告などに加え、公安委員会による接触禁止
命令も定めている。

こうした「最後の手段」を取る前に自宅へ警察官を派遣したり、待避のための施設を提供する
こともできるが、8日に鈴木さんと両親による訪問相談を受けた三鷹署が試みたのは、
電話での口頭警告だけ。

しかも、相手が電話に出なかったため、それ以上の対応は事実上していない。

2013 10.8

2013.10.8 19:42
東京・三鷹で18歳女子高生襲われ心肺停止 逃げた男か、身柄確保

8日午後4時55分ごろ、東京都三鷹市井の頭の路上で、通行人から「女性が刺されて倒れている」と110番通報があった。
警視庁によると、倒れていたのは近くに住む私立高校3年の女子生徒(18)で、病院に搬送されたが、心肺停止の状態。
警視庁は現場から逃走したとみられる白人風の男の身柄を確保しており、傷害容疑などで事情を聴いている。
警視庁によると、女子生徒は制服姿で着衣に乱れはなかったが、首に刃物で刺されたとみられる傷があり、出血していた。
通行人が「助けて」という女子生徒の叫び声を聞いており、数分前に男に刃物で襲われたとみられる。
逃走した男は30~40代で、身長約175センチ。
上下とも黒っぽい服装で、頭に紫色のターバンのようなものを巻いていたという。
現場は、京王井の頭線三鷹台駅から南東に約300メートルの住宅街。
女子生徒が倒れているのを目撃した近所の男性は「坂道の傾斜に沿って血が流れ落ち、近所の女性が毛布をかけて
救急車が到着するのを待っていた。最近は不審な外国人の姿を見かけるようになるなど、物騒だと思っていた」と話した。

2013.10.8 20:53
心肺停止の女子高生死亡 東京・三鷹、殺人未遂容疑で21歳男を逮捕

東京都三鷹市で8日夕、女性が切られた事件で、警視庁捜査1課は同日夜、女性は近くに住む高校3年の鈴木沙彩さん(18)で、
首に刃物で切られたとみられる傷があり、搬送先の病院で死亡が確認されたと発表した。
捜査1課は約1時間半後に現場から逃走した日本人の男(21)の身柄を確保し、殺人未遂容疑で逮捕した。
「間違いない」と容疑を認めているという。
女子生徒は制服姿で、通行人が「助けて」という叫び声を聞いた後に倒れているのを発見したといい、直前に男に襲われたとみられる。
捜査1課が現場周辺を捜索し、西に約700メートル離れた同市牟礼の歩道上でズボンに血のついた男を発見。
捜査員が職務質問したところ、「私がやりました」と容疑を認めたという。